翁長知事の施政方針(8)

第3は、沖縄の「平和」を拓く―平和創造プラン―の視点であります。 「沖縄から世界へ、平和の発信」について申し上げます。 沖縄平和賞や平和祈念資料館における戦争体験証言等の記録などを通じて、恒久平和を願う沖縄の心を広く国内外へ発信し、次世代に継承…

翁長知事の施政方針(7)

「子育て・高齢者施策の推進」について申し上げます。 安心して妊娠、出産し、子どもを健やかに育てることができるよう、子育て世代包括支援センターの設置を促進するとともに、低体重児出生率の改善に向けた取組を推進します。 また、こども医療費助成制度…

翁長知事の施政方針(6)

第2は、沖縄の「幸せ」を拓く―生活充実プラン―の視点であります。 「地域力の向上・くらしの向上』について申し上げます。 県民一人ひとりがボランティア、NPO活動などへ主体的に参加できる仕組みづくりや、県民や地域組織、企業等の多様な主体が連携した取…

翁長知事の施政方針(5)

「産業の振興と雇用の創出・安定』について申し上げます。 国際情報通信ハブの形成を目指し、沖縄と首都圏、アジアを直結する高速通信基盤等を活用したアジアとの双方向ビジネスの展開を支援します。 また、サイバーセキュリティをはじめ、先進的なIT技術を…

翁長知事の施政方針(4)

Ⅱ 平成29年度の施策の概要について 次に、平成29年度における施策の概要について、御説明申し上げます。 第1は、沖縄の「経済」を拓く―経済発展プラン―の視点であります。 「自立経済発展資源の創出」について申し上げます。 「沖縄県アジア経済戦略構想」の…

翁長知事の施政方針(3)

第4に、『内閣府予算案について」申し上げます。 平成29年度内閣府沖縄関係予算案においては、沖縄振興を推進するための経費として3千億円台が確保され、那覇空港の滑走路増設、子どもの貧困対策、駐留軍用地の跡地利用推進などの経費について、引き続き計上…

翁長知事の施政方針(2)

第3に、「今後の沖縄振興に向けた取組について」申し上げます。 平成29年度は、沖縄21世紀ビジョン基本計画の中間評価を踏まえ、残された課題や社会経済情勢等の変化により明らかとなった新たな課題の解消を図り、安全で、安心に暮らせる沖縄らしい優しい社…

翁長知事の施政方針(1)

2月15日、沖縄県議会2月定例会が開会した。翁長知事は、2017年度一般会計予算などを議会に提案し、その趣旨説明を行った。趣旨説明ということにはなっているが施政方針演説といってもいい、中身の濃いものであった。翁長県政の2年間をきちんとみる…

訪米団帰国 「ぶれずに前に、前に」と知事

翁長雄志沖縄県知事、稲嶺進名護市長、オール沖縄会議の訪米団がワシントンでの活動を終えて昨夜(2月5日夜)帰国した。那覇空港には、出迎えの市民と取材陣の総勢70人ほどが詰めかけた。 出迎え式でオール沖縄会議共同代表の呉屋守将氏は「キャピタルヒ…

辺野古での抗議活動にたいする新たな封じ込め

沖縄防衛局の辺野古での抗議活動にたいする封じ込めが次々に打たれてきている。 大浦湾の「臨時制限区域」を示すフロート(浮き具)を張る作業が進められているが、この浮き具に支柱を取り付け、支柱についている小さい輪にロープを通している。抗議船やカヌ…

400人が集まったキャンプ・シュワブゲート前

1月5日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で2017年初めての新基地建設反対の大きな集会が開かれた。 ヘリ基地反対協の安次富浩さんは「こんなに多くの仲間が集まり、最高裁の不当判決以降、いよいよ大きな「たたかいが始まるんだという気持ち…

米軍基地から流出したと考えられるPFOS(4)

PFOS流出問題に対する政府の対応 PFOS問題は、国会でも取り上げられた。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は2月25日の衆院予算委員会分科会で、北谷浄水場が沖縄本島中南部の7市町村を供給先とする県内最大規模の浄水場で「県民の命と健康に関わる重大問…

米軍基地から流出したと考えられるPFOS(3)

PFOS問題解決のための調査・協議をおこなう連絡会議の設置を要請 この米軍の回答書を受けて、県企業局は「疑義がある」として、次の内容の照会をかけた。 1 企業局施設である嘉手納基地内の井戸群からサンプルを採取するために立ち入ることは、従来から…

米軍基地から流出したと考えられるPFOS(2)

米軍の安全宣言で「県も合意」と歪曲情報 こうしたなか、米太平洋空軍は1月24日付で嘉手納空軍基地内の住民に「水道水は安全だ」と宣言する案内通知を出した。通知では、県企業局が河川や嘉手納基地周辺から高濃度のピーホスを検出した経緯に触れて「米国…

米軍基地から流出したと考えられるPFOS(1)

沖縄県環境部は2016年12月17日、「有機フッ素化合物環境中実態調査結果について(中間報告)」を発表した。 今年1月18日に県内の河川の一部で有機フッ素化合物(PFOS)が検出されたことを県企業局が公表。国内では原則使用禁止となっているPF…

沖縄の心一つに チムティーチナチ(2)

知事は北部訓練場返還式典を欠席した。菅官房長官は激怒したが、その知事の決断が、式典の欺瞞をあぶりだした。 朝日新聞は「返還がかえって、県民と政府の溝を深めてしまったことだ。最大の原因は、沖縄の民意より、米軍の要求を優先する日本政府の姿勢にあ…

 沖縄の心一つに チムティーチナチ(1)

沖縄県の翁長雄志知事は12月22日に政府が名護市の万国津梁館で開催した北部訓練場返還式典への出席を拒否し、その式典の1時間ほど後に同じ名護市で開かれたオスプレイ墜落に抗議する県民集会に出席した。知事のこの勇気ある決断に多くの県民が心を打た…

沖縄県の猛抗議を無視してオスプレイの飛行が再開された

米軍は、13日の墜落事故以後、オスプレイの飛行を中止していたが、きょう19日、沖縄県の猛抗議にも関わらず、再開した。17日に日本政府は飛行再開を認める方針を固めたという報道があったので、不意打ちを食らったわけではないが、まだ機体の破損部品の…

オスプレイ墜落現場から

オスプレイ墜落から5日目の12月17日、名護市安部区の浅瀬では、アメリカ軍が機体の残骸の回収を進めていた。安部集落から海岸に出ると、目の前の砂浜には米軍がブルーシートを広げ、そのこに、ゴムボートで運んできた胴体の一部とみられる破片をいった…

オスプレイ墜落 怒りの島、再び

米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に所属するMV22オスプレイが名護市安部区のリーフに墜落した事故で、市町村議会の抗議決議・意見書が相次いでいる。浦添市議会は14日に、読谷村議会は15日に可決した。さらにきょう16日、名護市議会、石垣市議会…

渡嘉敷健教授が明らかにした高江のN4供用による騒音状況

琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授が8日、県庁で東村高江へリ着陸帯におけるN4供用開始後の米軍機騒音の状況と氏の考察を発表した。 高江住民らが着陸帯建設工事の差し止めを求めて那覇地裁に訴えていたが、地裁は暫定的な判断という性格をもつ仮処分申請に…

ヘリパッドと翁長知事の真意(2)

翁長知事は、次のように説明した。 去る11月28日に行われた知事就任2周年合同インタビューでの私の発言について、一部のマスコミにおいてヘリパッド容認、公約違反であるとの報道がされました。このことは、私の真意とは大きくかけ離れており、本意では…

ヘリパッドと翁長知事の真意(1)

昨日(12月2日)、沖縄県の翁長雄志知事は退庁前、メディアが使っている用語「知事ぶら(ぶら下がり)」に応じた。報道各社は、11月28日の就任2周年のインタビューで知事が表現した「苦渋の選択」という言葉は、米軍北部訓練場のヘリパッド(実質的…

北部訓練場の一部返還は基地機能強化 米軍側ビデオでもはっきり

AFN (米軍放送網)は11月21日、北部訓練場返還に関する宣伝ビデオの第2弾をインターネット上で流した(https://twitter.com/usfj_j?lang=ja 第1弾は11月15日公開)。日本語字幕付き。 ジョエル ・エレンライク在沖米国総領事は、「それ(北部訓練…

県外機動隊への支出に関する住民監査請求陳述会について

11月22日、沖縄県監査委員による住民監査請求陳述会が県議会棟で開かれた。政府は、高江のヘリパッド工事強行に伴って工事に抗議する市民らを排除するために、東京、大阪などの県警から500人を超える警察官を沖縄に派遣しているが、その機動隊が使う…

20161116在日米軍司令部が流している北部訓練場返還に関する広報番組

在日米軍司令部は15日から北部訓練場の返還に関するAFN(米軍放送網)のレポートビデオを公式ツイッターで流し始めました。日米政府は、12月20日にも返還式をおこなうことで日程調整をしており、この日は米軍の将校が同訓練場を訪れ、工事の進捗状…

沖縄北方担当相の「土人発言は差別とは断じれない」との答弁について

鶴保庸介内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方担当)が、8日の参院内閣委員会で「土人発言」に関して「差別であると断じることは到底できない」と答弁したが、5日たってもいまだこの認識を変えていない。 今回の問題発言は沖縄県民にたいして発せられ、傷つけら…

翁長知事。あのことば、辺野古だけでなく泡瀬でも言ってほしかった

きょう11月8日、福岡高裁那覇支部で第2次泡瀬干潟埋め立て訴訟控訴審判決があった。裁くのは、辺野古訴訟で「独創的な理屈を作り出して」沖縄県を敗訴にした裁判長である。法廷に姿を現した裁判長を見てため息が漏れてきたが、その予想は、残念ながら当た…

辺野古裁判の今後―新垣勉弁護士の講演から

仲山弁護士に続いて新垣弁護士の講演要旨を。 <新垣弁護士の講演の概要> 福岡高裁判決を聞いて、やっぱし、そうだったのか、落胆はしないけれども、日本の司法はこうだったのかと思った方がたくさんいらっしゃると思う。でもわたしがきょう皆さんにお伝え…

辺野古裁判の今後―仲山忠克弁護士の講演から

2017年2月の判決が予想されている辺野古訴訟。福岡高裁那覇支部判決の問題点と最高裁判決はどうなるのか、そして、確定判決後の辺野古新基地建設は阻止できるのか。11月5日、新垣勉弁護士は与儀公園横の那覇市教育会館(主催:おきなわに地方自治の「研…