2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

安保法制施行の日に考えたこと(2)

島袋恵祐さんの発言を紹介します。 昨年9月19日に自民・公明の安倍政権によって、国民の多数が反対しているにも関わらず強行に成立された戦争法がきょう施行されることにたいし、断固、抗議いたします。 私は、元自衛官です。高校卒業後、11年前の20…

安保法制施行の日に考えたこと(1)

安保法制が施行された4月29日、豊見城中央公民館で安保法制の廃止を求める学習会が開かれた。 いま、全国で安保法制廃止を求める2000万人署名が呼びかけられている。国会の中では戦争法廃止を求める法案が提出された。自民党は、国会審議は尽くされて…

沖縄戦訴訟控訴によせて(5)

控訴状提出に福岡高裁那覇支部に向かう原告(控訴人)ら 20160329 瑞慶山茂原告弁護団長は、控訴にあたって、次のように話す。 「一審の結論は、まったく不当です。しかし79人全員の被害事実は認定している」とまず、地裁判決を評された。その一つの例とし…

沖縄戦訴訟控訴によせて(4)

本日、(3月29日)、「沖縄戦」訴訟で、一審をたたかった79人の原告のうち66人が一審判決(請求棄却)を不服として福岡高裁那覇支部に控訴をおこなった。控訴状に書かれた控訴の趣旨は次のとおりである。1 原判決(地裁判決)を取り消す。2 主位的…

沖縄戦訴訟控訴によせて(3)

中国人強制連行訴訟西松安野案件にたいする最高裁判決を見てみよう。 西松建設は、戦時中、中国大陸から中国人を連行してきて広島県(安野)と新潟県(信濃川)で発電所建設などに従事させた。そのうちの広島県の強制労働事案である。広島高裁は、同社の安全…

沖縄戦訴訟控訴によせて(2)

戦後補償裁判のなかで、この「国家無答責の法理」は破たんしたように思っていたが、そうではなかったようだ。 中国人強制連行事件花岡訴訟は、裁判所の強い意志があって和解が導かれたが、その時の裁判所の所感は、次のようであった。 [東京高等裁判所第17…

沖縄戦訴訟控訴によせて(1)

「沖縄戦」訴訟の原告約60人が福岡高裁那覇支部に控訴することを決めたとの連絡を関係者の方からいただいた。「全面的に請求棄却の不当判決を受け、原告らの非常に悔しい思いにより、控訴することになりました」。今月29日午後1時半に那覇地方裁判所前…

米兵女性暴行事件を考える(7)

2013年5月のリバティー制度の緩和以降、米兵の飲酒がらみの事件が多発傾向にあったことは、報道されていた。日本の警察が、今回の事件を未然に防ぐことはできたのではないか、そういう期待もある。 今回の事件を受けて那覇署は、3月18日夜から20日…

米兵女性暴行事件を考える(6)

リバティー制度を緩和したことが女性暴行事件の遠因になったことは否めないであろう。そこに米軍上司の監督責任がある。 くわえて、容疑者が事件を引き起こす要因がどこにあったのかということも問題となる。県議会軍特委では、容疑者は何時から飲み始め、ホ…

米兵女性暴行事件を考える(5)

この民事訴訟の中で、印象に深く残っているのが、米軍上司と日本政府に米兵の監督責任があるという追及だった。 米軍上司と日本政府の監督責任を考えるうえで参考になるのが、千葉県で幼児が野犬にかみ殺された事件の裁判である。野犬駆除をおこなっていれば…

米兵女性暴行事件を考える(4)

このことで思い出すのは、10年前の2006年1月3日に神奈川県横須賀市で起こった殺害事件だ。 横須賀を母港とする米空母キティホークの乗組員による強盗殺人事件である。 事件前日の夕方から基地外のバーで飲んでいた米兵が、翌日明け方、通勤途上の女…

米兵女性暴行事件を考える(3)

嘉陽議員以外の他の議員も異口同音に踏み込んだ対策を県に求めた。準備された決議案にたいしても練り上げるべく、さまざまに意見がだされた。例えば、宛先には容疑者が所属するキャンプ・シュワブ司令官も入れ、ここには直接抗議に行こうとなった。議員のみ…

米兵女性暴行事件を考える(2)

県議会基地特別委員会を傍聴した。各議員からは、県の対応は不十分でもっと踏み込んだ対応が必要だとの意見も噴出した。 (共産党・嘉陽宗儀)県の説明では、過去の教訓が生かされていないということだが、具体的に。 (知事公室長)これまで米軍に綱紀粛正…

米兵女性暴行事件を考える(1)

米軍がまた、沖縄の人たちの心に怒りの火をつけた。 那覇市内のホテルで起きたキャンプ・シュワブ所属の米兵による女性暴行事件。那覇市議会は3月17日、本会議で抗議決議を全会一致で可決した。同じ日、沖縄県議会でも米軍基地特別委員会でこの問題が議論…