2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

きょう4月28日は、沖縄の「屈辱の日」

沖縄では4月28日を「屈辱の日」と呼んでいます。1952年4月28日は、日本が連合国とサンフランシスコ講和条約を結び、国際社会に復帰することになる日ですが、同時に、日本は日米安保条約によって米国の軍事的支配の鎖に縛りつけられました。この日…

法廷で裁かれる沖縄戦(2)

『法廷で裁かれる沖縄戦 訴訟編』は、「市町村単位の戦死率や一家全滅率で一般常民被害が鮮明に」なるという指摘も行っている。「平和の礎」に刻銘されたデータを基礎に算出された戦死率は西原町は63・60%、東風平町は53・24%、浦添市は51・92…

法廷で裁かれる沖縄戦(1)

日本軍の国家賠償責任を問う沖縄戦訴訟は、先月(2016年3月)、原告の請求を棄却するとした地裁判決を不服として、福岡高裁那覇支部に原告が控訴した。1審での法廷闘争を記録として残すために出版されたのが『法廷で裁かれる沖縄戦 訴訟編』(沖縄戦被…

普天間基地隣接の市民駐車場での人権侵害(6)

市民駐車場は、同年12月 28日午後6時、米軍により利用が再開された。再開後、とくに問題なのが米軍兵士による巡回である。これも人権擁護委員会の調査報告を見ておきたい。 本件駐車場の利用が再開された同年12月 28日以降、本件駐車場では、米軍兵士による…

普天間基地隣接の市民駐車場での人権侵害(5)

宜野湾市の説明のうち、駐車場の閉鎖から再開までの経過を詳しく見ておきたい。 人権擁護委員会報告書は、次のようにまとめている。 2012年 (平成24年)11月 2日 午後2時、米軍から宜野湾市に対し、「警備上の理由」により本件駐車場を閉鎖するとの連絡があり…

普天間基地隣接の市民駐車場での人権侵害(4)

排除された市民の主張にたいし米軍、宜野湾市、および駐車場の日常的な管理を行っている観光協会は、どのような主張をしているだろうか。 米軍の主張 日弁連の照会にたいし回答していない。 宜野湾市の主張 (1)本件駐車場は、米軍用地(普天間飛行場の一部)で…

普天間基地隣接の市民駐車場での人権侵害(3)

では、日弁連人権擁護委員会は、米軍にたいしどのような勧告をおこなったのだろうか。 勧告書(2016年2月26日付)○勧告の趣旨 申立人(駐車場の利用を拒否されたと訴えた5人)らは、2012年 (平成24年)9月 26日 以降、米軍によるオスプレイ配備に反対…

普天間基地隣接の市民駐車場での人権侵害(2)

くだんの市民駐車場は、宜野湾市役所から普天満宮に向かって坂を下りたところにある。米軍基地のフェンスに囲まれた駐車場で、だいたい200台止められる。 「以前、オスプレイ配備に抗議する人が駐車しているのはけしからんといって閉鎖してしまった。それ…

普天間基地隣接の市民駐車場での人権侵害(1)

4月2日付琉球新報に「普天間駐車場米軍の施設 日弁連勧告にコメント」という短い記事が掲載されていた。数日前、日弁連人権擁護委員会が米軍に人権侵害に当たるとする勧告書を送付したとの記事が掲載されていたので、その続報。 <米海兵隊は3月31日、…

安保法制施行の日に考えたこと(4)

島袋恵祐さんの発言のつづき 確かに訓練はきついものでした。3日も寝ないでひたすら訓練をすることもありました。しかし一人で訓練をするわけではなく、みんなで訓練をするので頑張って乗り切ることはできます。自衛隊の中でやはり厳しいのは人間関係ではな…

安保法制施行の日に考えたこと(3)

島袋恵祐さんの発言の続きです。 司法解剖もしました。診断は、急性硬膜下血腫及び外傷性クモ膜下血腫、多数の脳挫傷。本当に投げられただけでここまで傷を負うのでしょうか。自衛隊の中の事故ということで、警察が捜査するわけではなく、自衛隊の中にある警…