2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(5)

本日、10月28日、沖縄県議会臨時会が開かれた。5月26日の「元海兵隊員の米軍属による女性死体遺棄事件に関する意見書・抗議決議」を可決した臨時会に続く今年2回目の臨時会だ。こういうところにも沖縄の特殊事情が端的に表れている。 5月の臨時会では…

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(4)

もう一方の自民会派の「高江現場における不穏当発言に抗議し警備体制の改善を求める意見書(案)」は、次のとおりである。 今般のヘリパッド建設現場周辺における警察官による「土人」発言は、不適切なものであった。この件に関し、沖縄県警察本部も19日に謝…

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(3)

県議会各会派は、機動隊員の差別発言に対する抗議決議を全会一致で可決しようと調整が行われていたが、協議が整わなかった。そのため、与党3会派(社民・社大・結、共産、おきなわ)と維新、公明が共同で提出した「県外機動隊員による沖縄県民侮辱発言に関…

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(2)

警備部長のこの説明は、一見、客観的な事実を述べているように見えるかもしれないが、あとで見るように自民党の悪質な質問を誘発する。そして、機動隊員も悪いが抗議市民も悪い、「売り言葉に買い言葉」という結論的なものを導き出し、差別発言の本質と、ヘ…

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(1)

沖縄県議会は、現在、高江工事現場での機動隊員による「土人」「シナ人」発言に対する抗議決議をめぐって与党会派と自民党会派が激しい論戦を繰り広げている。 まず、これら差別発言の事実関係を確認しておこう。10月25日の県議会総務企画常任委員会での…

N1抗議テント撤去の弾圧から3カ月、高江行動参加者1万人を超える

「心が折れそうになった」という声も聴かれた7月22日のN1ゲート前の抗議テント撤去から3カ月。この間、お盆も台風もあった。スコールも度々。30数度の炎天下。それにもかかわらず、延べ1万人を超える人たちが、安倍政権の弾圧に屈せず、抗議行動を続け…

言葉の暴力、その背景に横たわる国家権力の暴力

松井一郎大阪府知事は19日、ツイッターに「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様。」と書きこんだ。言葉の暴力は、絶対に許されない。とりわけヘイ…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(8)

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(7)

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(6)

F.【学童クラブ等の保育料減免に対する補助金について】1 .児童福祉法第6条の3第2項に規定する放課後児童健全育成事業を実施する施設(学童クラブ、放課後(児童)クラブ、学童保育所等)に対する低所得者に対する保育料の低減策として学童保育料の減免実施…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(5)

E 【児童館、児童センター等について】1 .児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設としての児童館、児童センターの設置状況設置あり 20市町村設置なし 17市町村*児童館等設置数と校区との関連小学校校区と同数 5市町村(浦添市、北中減村、与那原町、南…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(4)

D【病児保育事業について】1 .児童福祉法第6条の3第13項に規定する病児保育事業の実施状況実施している 15市町村実施していない 22市町村2.事業実施市町村における概要、問題点、課題① 実施施設名称那覇市 ①安謝小児クリニック②こくらクリニック③母子生…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(3)

C. 【子育て短期支援事業(トワイライトステイ)について】1. 児童福祉法第6条の3第3項に規定する子育て短期支援事業における夜間養護等(トワイライトステイ)事業の実施状況実施している 0市町村実施していない 37市町村2. 未実施市町村における今後の…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(2)

沖縄クレサラ・貧困被害をなくす会が行った自治体の担当者にたいするアンケート結果を紹介している。 B. 【子育て短期支援事業(ショートステイ)について】1.児童福祉法第6条の3第3項に規定する子育て短期支援事業における短期入所生活援助(ショートステイ…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(1)

きょう10月15日、沖縄クレサラ・貧困被害をなくす会が交流集会を開いた。このなかで母子生活支援施設や就学援助の周知徹底をどのようにおこなっているかなどを各市町村の担当者に聞いたアンケート結果を公表した。以下、それを紹介していく。 実施団体:…

菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(3)

開会中の県議会での代表質問・一般質問および常任員会では、高江での警察の活動の違法性が集中的に議論された。 議論の端緒を開いたのが自民党県議の代表質問だった。抗議活動をする市民が県道70号の道路中央に車を2台、斜めに止め、その間に座り込んでい…

菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(2)

菅官房長官の年内返還発言について、沖縄タイムスが10月9日付社説で次のように分析している。 <日米両政府はこれまで、刑事特別法(刑特法)の適用や沖縄防衛局職員による「私人逮捕」、県警による逮捕権行使などの適否について検討を進めてきた。ここに来…

菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(1)

昨日10月8日、菅官房長官が沖縄県を訪問、ヘリで北部訓練場を視察した後、記者会見でヘリパッドの建設工事は、防衛局の説明通り、年内には完成する見通しで、米国にたいして北部訓練場の「過半の返還」が実現するよう協議する旨語った。 2016年中に北部訓…

沖縄の歴史と貧困の由来

10月2日、沖縄県母親大会が豊見城市で開かれ、そこで行政書士の安里長従さんが「沖縄の貧困―その特徴と課題―」というテーマで講演された。安里氏は、さまざまなデータを使って沖縄の貧困問題がどこにあるのか、深く分析された。ここでは、氏が配布された…