ベテランズ・フォー・ピースジャパンの井筒高雄さんが町田市で講演

  元陸上自衛隊レンジャー隊員で、ベテランズ・フォー・ピースジャパン代表の井筒高雄さんの講演会が9月7日、町田市の「町田市民フォーラム」であった。

 「米軍と一体化する自衛隊」が講演テーマで、①米国の軍事戦略のうえにある日本②自衛隊と日米新ガイドライン憲法9条の改正と緊急事態条項④防衛予算と戦争経済⑤日米地位協定―の5つを柱にしていた。

 日米軍事同盟と自衛隊問題を考えるうえで、大きな比重を占める沖縄。井筒さんは、沖縄県が作成した「数字で見る沖縄の米軍基地」や「日本とドイツ、イタリアの地位協定比較」をとりあげ、「沖縄の問題としてではなく、日本の問題としてとらえるべきだ」とのべ、辺野古新基地が「普天間+軍港+弾薬庫」であり、新たな巨大基地であることであることを指摘しつつ、海兵隊の大半がグアムへ移転し、実動部隊は2000人程度になるのだから、辺野古新基地は不要であると断じた。

 安倍首相が“憲法9条に自衛隊を書き加えても変わらない”と言っている意図については、「すでに安保法制という立法事実を作っているからということだが、私は変わると思っている」とコメントした。

 

 主催は、「まちだ市民連合」。同連合代表の藤井石根さんは、「今、自民党総裁選で安倍さんが動いているが、われわれは選挙で選べない。政権をやめさせるに運動は来年の参院選でしかできないから歯がゆい」「沖縄の翁長さんは、日本の政治には愛がないといっておられたが、もう一度、われわれはそのことを押さえなければならない」とあいさつした。