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高江のオスプレイパッドを考える(2)

  これまで、N1裏の活用はできないとみられていた。それは、「工事に村道は使わせない」とする東村長の発言や、N1裏に行くには新川ダム堰堤を通らなければならず、10㌧の重量規制がある―など数々のハードルがあるからだ。
 しかし、沖縄防衛局は「許可を得れば、(重量制限を超えても)通行は可能」などと平然と言ってのける。この言葉を「理屈のうえでは」などと受け取ることは危険で、言葉遊びではなく、ダム堰堤を使うことも検討しているということだ。
 気になるのは、N1裏のテント撤去の通告が貼られたのが、7月22日だったという点だ。初めからN1裏も使う気であれば、同時撤去だったはずである。時期が少しずれたのは、具体的に検討を始めたのが遅かった、最近になってからということだったのだろうか。
 着陸帯の建設を来年2月までには終わらせたい、そのためには、工事車両がすれ違える場所をどれくらい確保できるかということが問題になる。現地を踏査していないので分からないが、たぶん、思うようには確保できないのだろう。とすれば、工期を伸ばすわけにはいかないので、N1裏からの進入路も必要となる。合わせてダムの重量制限を考えれば、資材を満載したダンプがN1表から入ってN1で積み荷を降ろし、空身でN1裏から出て、堰堤を通って県道に出るとするのかもしれない。
建設のためなら違法行為であってもやる沖縄防衛局とはいえ、10トン制限をはるかに超えたダンプがひっきりなしに堰堤を通ることは、かなりリスクが高い決断となる。もし、堰堤にひびでも入ったら、大変な事態に立ち入ることになる。
 この方面の専門家である北上田毅氏は「新川ダムの堰堤という重要な構造物の上を一時的でなく長期間にわたり大量の車両が通ることになる。通行を許可することなどあり得ない。重量規制を超えて車両を通行させた場合は罰則規定もある」と指摘している。