済南市でも強制連行被害者が提訴

 中国での強制連行裁判だが、ついに山東省の省都・済南市でも提訴された。原告はやはり三菱マテリアルの被害者で、三菱グループの現地法人2社を相手取っている。一連の訴訟提起の中では今回の提訴が日本の企業にとって最も恐れている形だろう。中国での裁判のなりゆきを企業が活動するうえで、もろに受けるであろうから。だから原告代理人の付強弁護士は、現地法人2社を被告とした理由を「三菱マテリアルと関係のある企業であり、山東省にあるため裁判が進みやすい」と語っている。

 この裁判には、故・劉連仁氏の息子の劉煥新氏も原告代理人になっているという。

 お二人には、以前、山東省を訪問したときにたいへんお世話になりました。裁判でいい結果が得られることを願っています。