地崎東川作業場日誌10-11月(2)

11月下旬の作業は、第2遊水池の「小間割作業」である。発電所から流れてくる冷たい水をためて、温める溜め池掘りである。小さく区割りして、作業を進めることからそう呼んでいるものと思われる。日誌には「小廻作業」という言葉もでてくるが、同じ内容であろう。

 [1118] 「八時第二遊水池に向け一四八名出働く。午前十一時現場より帰役す。0時半再度第二遊水池に出働せり」

 [1119] 「第二遊水池に出働。現場に於ける小間割相当に実上げ」

 [1120] 「第二遊水池に就業せり。小間割作業能率上がり」

 1116日、17日は天気が悪く作業が中止になったが、18日からの3日間は天気が回復し、作業が再開された。その間の遅れを取り戻すべく檄が飛ばされ、労働強化がはかられた。これに連動して休養・入室者が増えている。17日の休養・入室者は80名であったが、作業を再開した18日は95名、1999名、20103名と増え続けている。実働人数は減っているのに「作業能率が上が」っているのだから、相当の労働強化である。