地崎伊屯武華事業所に連行された中国人(4 )

誇り高き民族が、牛馬以下に扱われたらどうすると思いますか。いつまでも従順であるとは考えにくいですよね。張兆林氏は、逃亡事件が起きたと語っています。

 

このような状況下、わたしと同じ県の出身である郭書臣ら3人は、虐待に耐えきれず、倉庫からこっそりと4袋の小麦粉と何着かの服を盗んで逃亡した。逃亡が発覚して労工の仕事は1日ストップした。彼らは逃亡当日の午後捕まり、連れ戻された。日本人の監督と労工隊長は、班長に殴らせ、逃亡したらどうなるか警告した。労工全員の前に引きずり出し、3人を地面にひざまずかせ、こん棒で死ぬほどなぐり、体は傷だらけだ。制裁のあと、彼ら3人は車に乗せられ、北見市の拘留所に連行された。日本人いわく。このように働きたくないやつは、飢え死にするぞ。

 

地崎組の名簿には、郭書臣という名前があり、26番で寧晋県南馬村出身となっていますただ、事業場報告書には逃亡事件の記述はありませんので、地崎伊屯武華の作業日誌や警察への連絡関係の文書などがないか探しています。