天津在日殉難烈士紀念館を訪ねて(1)

 2014年10月24日、中国・河北大学の劉宝辰元教授とともに天津在日殉難烈士紀念館を訪ねました。

 『調査報告書 愛知・大府飛行場における中国人強制連行・強制労働 改定増補版』に掲載されている南守夫さん作成の「地崎組『石門・済南隊』(496名、伊屯武華・置戸・大府・平岸出張所):死亡者31名の名簿と遺骨所在地一覧」のデータ更新のための情報を入手することも紀念館訪問の目的の一つで、事前に協力をお願いしていました。

 応対していただいたスタッフに「遺骨所在地一覧」を取り出して質問を始めると、「その表は見たことがあります」といって机の引き出しから南さんの名刺を取り出してきました。南さんは、日本で亡くなった地崎組『石門・済南隊』の人たちのうち、だれの遺骨が紀念館に安置されているかを調べていましたが、南さんが一覧表を作成したときは、紀念館のデータ化が作業中だったそうで、「2011年10月段階」と断っています。