子どもの貧困対策に関するアンケート結果(5)

E 【児童館、児童センター等について】
1 .児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設としての児童館、児童センターの設置状況
設置あり              20市町村
設置なし              17市町村
*児童館等設置数と校区との関連
小学校校区と同数 5市町村(浦添市、北中減村、与那原町南風原町南大東村)
小学校校区数未満、中学校校区数以上  5市町村(宜野湾市、南減市、北谷町西原町八重瀬町)
中学校校区数と同数          2村(宜野座村中城村)
中学校校区数未満           8市町村(那覇市石垣市名護市糸満市沖縄市豊見城市うるま市読谷村)
■自治体独自の設置要綱や訟置基準の有無
はい                15市町村
いいえ               22市町村
■設置されている児童館、児童センター等の運営にあたっての問題点や今後に向けての課題
宜野湾市) ・毎年、人材確保に苦慮している
浦添市)  ・人員確保(有資格者を職員採用条件としているため、保育所等の近接業種との人材の奪い合いになる。給与、待遇の都合上正職員の配置が困難
・施設修繕費の増額(市単費のみで運営。市財政の都合上施設管理にかかる予算が十分に確保することが困難
名護市)  ・施設の老朽化が著しいが、建替予算を確保することが困難
糸満市)  ・乳幼児期から青少年に至るまでは幅広い年齢層の子ども達に利用されることが望ましいが、現状は小学生の利用が大半を占めている
・乳幼児から切れ自のない子育て支援を実施するために、地域子育て支援拠点事業の導入や地域との連携強化を図るためのネットワークの構築が必要
沖縄市) ・特別支援を要する児童や生活指導が必要な児童の利用があり、関係機関と連携して支援に取り組む必要がある
北谷町) ・利用する児童の事故防止・安全管理。
・1日80 人以上が利用しているが、各児童館・職員の数が3~4 人しかいない。
・職員数を適切に配置していくことが課題
中城村) ・幼稚園生以下が利用する際は保護者同伴でないと利用できないため、親が仕事等で利用したくても利用できない子どもがいる。安全面を考えると保護者同伴でないといけない状況である
八重瀬町) ・小学校・中学校から児童館が離れているので利用者の少ない児童館がある
・利用者が増えるような工夫が必要
2.今後の児童館・児童センター等の設置(新設・増設)計画
具体的な設置計画がある   3市町村
具体的な設置計画がない  34市町村
3.今後の設置計画の概要
① 具体的な計画内容
宜野湾市)長田児童館(宜野湾市長田三丁目) 平成28年度中予定
沖縄市) 沖縄市児童館整備計画を策定し、1中学校区に1カ所の児童館(児童館機能を有する施設を含む)整備を目指している。現在1カ所の整備をすすめている(仮称:宮里中学校区児童館(沖縄市美里)H30開館予定)
西原町) 西原南小学校校区へ児童館一棟(名称:西原南児童館、場所:西原南小学校グラウンド、開設時期:平成30年度中)
②設置計画の実施に向けての課題
宜野湾市) ・児童館の児童厚生員の資格要件が、保育士・幼稚園教諭・小中高教諭・社会福祉士となっているため人材確保が難しい
西原町) ・財源、開設時の人員の確保
4.今後の設置計画がない市町村における状況
①設置計画はないが、計画に向けて検討中  8市町村
②他施策にて対応している(または対応予定)  6市町村
③設置の必要がない            11市町村
④その他                 9市町村
※上記①~④の回答についての具体的な理由
①設置計画はないが、計画に向けて検討中
名護市) ・回答なし
石垣市) ・整備の財政負担もあるが、運営費の負担などもあることから調整が必要
豊見城市)・現段階では計画していないが、重要性なども考えて今後に向け考えていきたい
大宜味村)・具体的な案はないが、今後検討していきたい
今帰仁村)・今後計画に向けて検討していきたい。具体的な案は今のところなし
金武町)・具体的案はないが、今後に向け検討していきたい。
・当町の人□規模でどれくらい需要があるのか調査もしていきたい
座間味村)・具体的な案はないが、今後検討していきたい
八重瀬町)・場所は決定しているが、予算面で計画が進んでいない
②他施策にて対応している(または対応予定)
糸満市) ・地域コミュニティセンター等を利用
南城市)・学童クラブを各小学校区に設置予定
(東村) ・子どもの居場所づくり事業を行っている
恩納村)・民間の児童クラブにて対応。人□規模も小さいため、設置計画はしていない
嘉手納町)・学習等施設(2か所)で対応している
③設置の必要がない
浦添市)・各小学校区に1センター設置を目標にしており、現在ではその目標を達成している
伊江村) ・小学校低学年は預かり保育、高学年はスポーツクラブを活用。特に需要もな
く設置の必要がない
北谷町) ・各小学校区に設置済み(小学校が比較的隣接しており、計画当初より2小学校で1施設を設置する案だった)
中城村) ・利用している子どもの定員の空きもあり、まかなえている状況
南風原町)・各小学校区に設置済み
南大東村)・現在ある施設を利用
④その他
那覇市)・新設・増設の予定はない
うるま市)・平成24年3月に「児童館整備に係る基本方針」を策定しており、平成26年度に「きむたかこどもセンター」を設置した
・今後は中長期的な方針として、新設やソフト施策による児童館機能の整備を随時倹討していく
国頭村) ・広域、過疎地区が多い
本部町) ・財政面での課題が大きい
・年々必要性が高まっていると感じられるため、関連部署で対応を検討中
読谷村) ・予算の確保ができない
渡嘉敷村)・要望、ニーズはあるが、具体的対応策がない
渡名喜村) ・場所、人材等の確保が困難
久米島町) ・課題のなかでも特に保育所に関することが緊急性があるため
竹富町) ・利用者(人口)が少なく重要性がない。
・町が各島々で構成されているためどの島ヘ設置するかという問題があるため困難