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菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(3)

 開会中の県議会での代表質問・一般質問および常任員会では、高江での警察の活動の違法性が集中的に議論された。
 議論の端緒を開いたのが自民党県議の代表質問だった。抗議活動をする市民が県道70号の道路中央に車を2台、斜めに止め、その間に座り込んでいるパネル写真をかざして、「高江ではこのような抗議行動が行われているが、これは法令違反ではないか」。県警本部長は、「低速走行、車の前への飛び出し、寝ころびなどが行われており、安全確保のために警察は適正に業務を遂行している」と答弁した。
自民党県議が使った写真は、県警が撮影したものだ。自民党県議と県警が入念に打ち合わせを行っていたことは明らかだ。翌日の与党各会派の代表質問でも県警本部長は同じ答弁を繰り返した。自民党席からは「抗議行動は何をしてもいいのか」とそのたびに叫び声があがった。
 与党県議は、▽高江での混乱は、機動隊を500人以上投入して暴力的に抗議活動を排除したことに始まっている▽他府県の機動隊が沖縄で検問をすることは疑問だ。検問は、必要最小限かつ任意で行うというのがこれまでの判例だが、現場ではこれに反して、きちんとした説明もせずに免許証の提示を求めている・・・などなど、これまで指摘されてきた問題点を一つ一つ検証しようとした。与党県議の多くは、高江に何度も足を運んでおり、現場で警察がどのようなことを行っていたのか直に見ている。けが人が出ているので救急車を呼ぶように求めても無視し続ける、これが、県民の安全を守る適正な活動なのか。車椅子の女性を排除しようとしてけがをさせているのに、手当もせず、自分でけがをしたなどと言い放つ。
 総務委員会では、県警警備部長が「議員に置かれましては、適法な活動をされますように」とまで答弁した。質問した県議が法令違反を犯していると決めつけた発言は、さすがに通らず、削除訂正となった。
 権力をかさに何が何でも工事を強行する安倍政権。全国から派遣された機動隊、沖縄県警も市民の安全など眼中になく、ひたすら排除し、そして、工事車両と作業員を基地内に安全に入れるための護衛を行う。県議会では、「過剰警備だ」と批判を強めつつある翁長知事をけん制し、反対運動にくさびをうつために自民党県議が質問で徹底的に攻撃する。そう見ることができよう。
 そして、菅官房長官の沖縄入りだったのである。
 弾圧は抵抗を呼び、抵抗は友を呼ぶ。こう確信している県民は多い。