高江のオスプレイパッドを考える(3)

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                                                  8月5日夕の高江N1裏での集会

 インターネットで沖縄タイムスが報じているように、きょう6日のN1裏テントの撤去はなかった。私も昨日夕方の集会に行き、そのまま車で寝て、朝の機動隊出動に備えた。防衛局も機動隊も特段の動きはなく、午前9時、結集が解かれた。とりあえずホッとしたが、週明けからが大変だ。違法無法を続ける安倍政権。テント撤去の法的根拠があろうがなかろうがお構いなしにやってくるに違いない。


 森特有のスコールと言っていいのだろうか。満天の星空を堪能していたが、北や西の空が光りだした。雷鳴は聞こえないのでよほど遠いのだろうが、頭上は星が輝いているという妙な光景だった。午前4時ころ雨が降り出し、午前6時ころいったん雨は収まった。朝の集会中にアメダス情報。分厚い黒い雲が接近中。集会が終わり、引き揚げようというとき、再び強い雨が降り出し、近くで落雷もあった。
 強い雨。台風がくればやんばるの森はどういう姿になるのだろうか。
そう、防衛局が始めた工事用資材を作業現場に運ぶための作業用道路。重機を入れて木を倒し、地肌をはげば、その傷口が台風の雨、風で広がるだろう。この作業用道路として使われる旧林道は、何箇所か崖崩れを起こしているという。とくに今年はまだ台風が1号しか発生していないから、これから集中してくるとささやかれている。赤土流出を心配する声もある。


 では、いま工事はどこまで進んでいるのだろう。それがリアルに分かっているとはいいがたい状況だ。N1の県道側では、ゲートからN1に向かって道路工事が進められている。集会ではN1建設予定地点まではまだ行っておらず、途中の崩落個所あたりではないかという。そうだとして、その崩落個所を補強して作業用道路を伸ばしてN1地点までまっすぐ進むのか、それとも迂回路をつくるのか。
 N1付近で業者が測量をしていたという情報もある(集会できいたことではない)。そうとすれば、迂回するのではなく、補強工事をしてN1に達することをいまのところ考えているということになろうか。ただし、北上田さんは、200メートルの谷底から立ち上げるのはとてつもないことと話されている。
 いずれにせよ、ヘリパッド(オスプレイパッド)そのものの工事が始まっているわけではない。
 辺野古では、台風に備えてスパッド台船が大浦湾から羽地内海まで避難していたこともあった。高江でも台風によって工事はストップするし、街中の道路工事ではない。