高江の抗議活動 国家の暴力では止められない

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弾圧にひるむことなくN1ゲート前に集まった人たち=23日

 

 「高江ヘリパッド着工 国、市民排除し強硬」(沖縄タイムス)、「国、高江工事を強行 機動隊が市民を排除 10時間超、県道封鎖」(琉球新報)-これが沖縄の地元紙(23日付)の見出しだ。
 県道封鎖は解かれたらしいが、テントも車両も撤去され、抗議活動を行う拠点は完全になくなったのだろうか。現地の様子を見に行ってきた。やはり新川ダムのところで検問を受けたが、N1に行くことはできる。
 午後2時から集会が始まった。70人以上が集まっている。歩道の下を、草を刈って、ちょっとした広場をつくっていた。

 歩道にはできるだけでないよう申し合わせがされていたようだ。「(機動隊が)この空き地にまで突っ込んでくることはしないだろうな」「きょうのところはしないが、明日からはわからん」-そんなやり取りがあったのだという。ともかくゲート前で抗議活動を続けることがまったくできなくなったわけではない。

 もっとがんばりたかったが、体力が続かない自分が情けなかった、きのうの「攻防」を語る人もいた。そんなことないよと涙を押さえて、慰める人も。
 周辺の巡回に出ていた北上田さんが戻ってきて、昨日から今日にかけてどのような工事が進められたのかを報告した。これからのたたかいのポイントがいくつか示された貴重な中身だった。その内容については、みんなで検討するらしい。おそらく「チョイさんの日記」で詳しく報告されるだろうから、ここでその内容を書くことは遠慮する。

 ただ、「N1裏」についてだけは書いておこう。ここは数年前から統一連がテントをたて、監視活動を続けてきた。
 22日昼、沖縄防衛局は下の張り紙をしていったという。
 「ここは、北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設事業における工事用道路の出入り口です。当該土地に放置されている車両及び物件によって、工事用車両の通行が妨げられています。車両及び物件の所有者は、直ちに撤去するとともに、再び土曜の行為を繰り返さない様にして下さい。
 撤去される所有者の方は、沖縄やんばる海水用水発電所への進入口に常駐する警備担当者までご連絡をお願いします。
 また、8月5日を経過しても、テント及びその内部に放置されている物件については、所有権が放棄されたものとみなします。
            平成28年7月22日 沖縄防衛局」
 沖縄防衛局は、8月6日に、昨日のように機動隊の数にものを言わせて何でもかんでも撤去する腹積もりなのだろう。このN1裏の警戒も強められるだろう。