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安倍政権は辺野古新基地も高江も展望がないまま強行突破をはかろうとしている(4)

 7月22日未明から県道70号を県警が封鎖し、N1ゲート前に駐車していた抗議車両がレッカー車で撤去された。事態を憂慮して20日深夜から現地に行って抗議行動をした人から詳しく話を聞いた。IWJのライブ中継も見た。歴史に残る安倍政権の蛮行だ。
 沖縄で県道を封鎖するのは不発弾の処理か、大きな事件・事故が起きたときだという。ヘリパッド建設を強行再開されようとしている事態にあって、非暴力で県民が座り込んでいた。そこに向かって数百人の機動隊が押し寄せた。車両にしがみつくものを数人がかりで取り囲み、腕、足をつかんで抱え上げ、その場から引き離す。機動隊員が顔面を殴りつけたように見えた場面もあった。「権力の暴力」。比ゆ的な表現ではなく、抗議する県民に暴力が振るわれた。救急車のサイレンも聞かれた。何人かけがをしたようだ。「なんの根拠があって車を撤去するんだ。昨日、名護署が駐車禁止の張り紙をしたが、いつからここが駐車禁止になったんだ」。ハンドマイクで抗議する声もあった。
県土木部の職員が現地確認に行き、身分証を見せて中に入ろうとしたが拒否された。道路管理者である県の職員まで立ち入りを拒むほどの事態だった。

 安慶田副知事は、沖縄防衛局長を県庁に呼び出し、猛抗議した。そのときに手渡された書面を掲載しよう。

北部訓練場ヘリ着陸帯移殷工事の着工について
 本日早朝から、北部訓練場のヘリコプター着陸帯移設工事が開始されました。
政府が、警察力を用いて住民を強制的に排除する事態が生じていることは、県民に大きな衝撃と不安を与えるものであり、誠に遺憾であります。
 昨日の政府・沖縄県協議会において、今回の工事着手について一切の説明がなかったことは、政府が真摯に協議にのぞむ姿勢が見られないものと言わざるを得ません。
 また、 昨日、沖縄県議会が「米軍北部訓練場ヘリパッド建設に関する意見書」を可決したにもかかわらず、政府が工事を強行し、生活道路である県道70号線の通行が妨げられ、住民生活に大きな影響を及ぼしていることは、工事に際し地域住民の安心安全、生活環境の保全に最大限配慮するよう求めてきた地元の意向にも反するものであります。
 さらに、東村高江を巡っては、オスプレイ等が民間地域上空を飛行しており、騒音被害など住民生活へ多大な影響が生じております。 県は、再三にわたりオスプレイの県外拠点配備を求めておりますが、政府から具体的な対応が示されておりません。
 沖縄県民は、長年にわたり過重な負担に耐えながら、日米安全保障体制に尽くしてきているにもかかわらず、沖縄県や地域住民に十分な説明もないまま強硬に工事に着手する政府の姿勢は、到底容認できるものではなく、強く抗議します。

 

 大量の機動隊を投入して、暴力を行使しての強制排除。国から見れば、ゲート前から県民を追い出し、抗議車両を撤去させることができたということであろうが、これまで車両撤去を文書指導していた沖縄県が、強行に工事に着手する政府の姿勢を強く非難するようになったことは、政府の大失敗だ。
 オスプレイの配備には反対であっても、そのオスプレイが使用する着陸帯の建設についてどういう立場か鮮明でなかった翁長知事だったが、工事強行により、「住民の安心安全、生活環境の保全」の立場で、県民とともに着陸帯建設反対を明確にさせてしまったのである。
 車両を撤去され、テントも撤去され、N1ゲートに近づくことはできなくなっているが、県民は新たなたたかいの方法を生み出すであろう。
県民の怒りというマグマがさらに蓄積され、噴出も近い。