米兵女性暴行事件を考える(7)

 2013年5月のリバティー制度の緩和以降、米兵の飲酒がらみの事件が多発傾向にあったことは、報道されていた。日本の警察が、今回の事件を未然に防ぐことはできたのではないか、そういう期待もある。
 今回の事件を受けて那覇署は、3月18日夜から20日にかけて那覇市松山の繁華街での緊急パトロールを実施した。
 監視社会は好ましいものではない。しかし、市民生活の安全を守る目的で、警察が啓発活動をおこなうことは必要とされることだろう。辺野古のゲート前では、善良な市民を犯罪者扱いし、東京その他から応援を求める沖縄県警が、本当に必要な防犯対策に手がまわらなかったということはなかったのだろうか。そういう疑問の目を向けられないために、あわてておこなったパトロールではなかったというのであればいいが。