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米兵女性暴行事件を考える(4)

 このことで思い出すのは、10年前の2006年1月3日に神奈川県横須賀市で起こった殺害事件だ。
    横須賀を母港とする米空母キティホークの乗組員による強盗殺人事件である。
   事件前日の夕方から基地外のバーで飲んでいた米兵が、翌日明け方、通勤途上の女性から金を奪い取ろうとして、「ベース(横須賀基地)はどっちか」と道を尋ねるふりをして近づき、ビルの入り口に引き込んで殴るけるの暴行を繰り返し、殺害したきわめて陰惨な事件だ。
   私は、事件から1年半後に、被害者の夫とその現場を歩いた。ビルの1階の壁にはまだ、うっすらと血痕が残っていた。被害者の夫は、あたりは血だらけだったといい、妻は、米兵が悪い人間だとまったく思ってもいなかったので、警戒心も持たずに道を教えたのだろうという。防犯ビデオを警察当局に見せられ、確認をもとめられたのだろう。  

 この米兵は、無期懲役が言い渡された。その後、夫は損害賠償を求めて民事裁判を起こした。