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西松安野の生存者・邵義誠さんを訪ねて(4)

邵義誠さんは、日本に連行されるいきさつを次のように語った。

「当時、天津でたばこを売って生計をたてていた。仕入れのため青島に行き、大港駅前の通りを歩いていたとき捕まり、旅館の裏の平屋に閉じ込められた。拷問を受けることはなかったが、所持金700元は取りあげられた。あとで田舎に送ってあげると言うので、家の住所も教えた」

邵さんを捕まえたのは誰かと尋ねると、「華北労工協会の職員だった」との返事であった。

邵さんは、360人のうちの1人として、1944年7月25日に貨物船に乗せられ、8月6日に広島県の西松安野出張所に連れて行かれ、第4中隊に配属された。1日12時間2交代の労働で、砂利の採取と運搬が主な仕事だった。