天津在日殉難烈士紀念館を訪ねて(5)

  地崎組石門・済南隊の一人、馬蘭祥という人の遺骨箱を見ましょう。北海道赤平市平岸で、戦後、中国隊内部のトラブルで亡くなった8人のうちの1人です。

  布で覆われていて、「馬蘭祥之霊」と書かれ、複数の数字が書かれています。左肩の「645」は、整理番号です。地崎組でない事業場の人の遺骨箱も同様ですので、覆いの布は中国で作製されたものでしょう。

  箱はこれまであけたことがないので、中に何が入っているか、本当に遺骨が入っているかどうか確認したことはないそうです。ただ、地崎組関係のものは中に何も入っていないことが多いそうです。