溏沽万人坑を訪ねて(7)

 「四号嗎頭だよ。労工を船に乗せた埠頭だ」

 

 岸壁から守衛室に戻ると、退勤する労働者が数名集まっていました。どうも私たちのことを話題にしているようです。

 劉先生がしめたとばかりに労働者らに話を聞きます。「万人坑は、守衛室の横を通って会社の中に入ると、線路の向こう側に建っている建物が見えるが、そのあたりに万人坑があった」「私は子供のころ、日本軍が造った望楼を見たことがある」・・・