「戦後遺留問題」をめぐる中国の動き(1)

 

  強制連行事件の中国での提訴状況について

 

 北京市第1中級人民法院(日本の地裁に当たる)に37名が2014年2月27日に提訴、3月18日に受理されました(提訴後原告は40名に)。裁判所の事前調査に3カ月かかるだろうという報道もありましたが、まだ、審理は始まっていないようです。河北省唐山市や山東省済南市など数件の提訴もありましたが、受理されていません。

 以前にも強制連行に関する2つの事案で提訴が試みられましたが、そのときはたなざらしで、受理とも不受理とも決まらないまま10年以上たっています。今回は、明らかにその時とは状況が違うと思われるのですが、まだ裁判は始まっていません。日本の弁護団や中国の事情に少し詳しい人に聞いても、何とも言えないという感じです。