中国で強制連行被害者が提訴(2)

数時間前、河北省唐山市で被連行者本人と遺族が唐山市中級人民法院(地裁)訴えた件で、訴状が受理されなかったという報道が流れました。時事通信によれば「原告側は訴状を整えるなどして再び提訴する方向で調整」するとしています。分かりにくい記事ですが、訴状の形式上の不備ではなく、この提訴の対象が企業だけではなく、日本政府をも対象にしていたために唐山市中級人民法院は、自分のところでは扱えないとして不受理を決めたのではないでしょうか。なぜなら1週間前に出された北京地裁への同種の提訴についてはまだ、受理・不受理が決まっていないので、中国政府の判断が出たわけではないと思います。

産経新聞は、<関係者は「小さな裁判所では処理できないケースだから、書類を修正して河北省の省都である石家荘の裁判所に提訴する」と語った>ことや、<北京で元労働者と遺族ら37人が2月26日に北京市の裁判所で日本企業2社を提訴。1週間以上が経過したが、裁判所からまだ連絡がないという>ことなども書いています。