北海道の中国人慰霊碑(1)

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置戸町の「中国・朝鮮人殉難慰霊碑」は、町の共同墓地である「中里墓地」の中央にありました。

 

碑誌には、

 

大東亜戦争中の昭和十九年(1944年)六月 野村鉱業置戸鉱山へ 中国人・朝鮮人が強制連行され 水銀採鉱に必要なダム建設などの労役に従事させられました 過酷な労働は戦争終結の昭和二十年八月十五日まで続きましたが この間再び祖国の土を踏むことなく殉難された戦争の犠牲者もおりました

 

戦後も三十年余を経た昭和五十一年六月 「置戸鉱山の歴史を語る会」が オホーツク民衆史講座等の働きかけにより結成され 軍需産業の労働によって異国の地で尊い命を失った方の霊を慰め 二度と再び戦争のない平和を願って慰霊碑建立が計画されて 置戸町内有志および町外関係者の参道と浄財を青井で 昭和五十一年八月一日町民多数参列のもとに「中国・朝鮮人殉難慰霊碑」の除幕式が挙行されて 忌まわしい戦争による犠牲者のご冥福を心から祈り 友情こそが世界悠久の平和と文化を育むものであることを後世に伝えるため この碑に託したものであります

 

とあります。