愛知における強制連行問題の取り組み(17)

 劉宝辰中国河北大学元教授の協力を得て大府飛行場での5人の死者の一人宋学海氏の弟、宋殿挙氏の来日が可能となり、2013912日、宋殿挙氏、劉教授とともに岩田地崎建設本社(札幌市)に赴いて直接要求を伝え、交渉を行いました。中国人強制連行・強制労働北海道訴訟弁護団事務局長を務めた田中貴文弁護士らが交渉の場が持てるよう協力しました。

名古屋支店のときと同様、門前払いにされるのではとの懸念もあったそうですが、本社では、総務部長(兼人事部長、執行役員)の加藤広史氏、総務部次長、総務部総務課長、経営企画室次長が応対し、2時間近く面談しました。南守夫さんは、「責任者が直接対応したことは、同社がこの問題を軽視していないことを意味すると考える」といいます。