愛知における強制連行問題の取り組み(6)

●楊東元さん証言 その4 

 

<平岸出張所のこと>

名古屋からまた北海道に連れていかれました。場所がどこだったかは分かりません。作業内容も生活状況も伊屯武華や置戸と同じようだったと思います。ここで終戦を迎えました。

終戦を知ったのは、シュウという通訳人が新聞を見て、すでに日本が降伏していたことが書いてあったからです。その時期は、日本が降伏してしばらくしてからで8月下旬ころだと思います。日本人の監督はそのことを何も教えてくれませんでした。私たちはそれまで働かされていました。