米機による平岸中国人寮への救援物資投下(6)

 

 

『捕虜収容所補給作戦 B29-部隊最後の作戦』所収のPOW報告No.68「収容所:函館No.2 飛行日1945913日 作戦任務No.73POW19」の写真である。収容所名は不明とされている。写真に書き込まれているデータは「4324N-14206E」。北緯4324分・東経14206分で、芦別周辺。

 

 

収容所の写真は部分的なものしか得られなかった。収容所は製陶所と思われる工場の近くにある。示された収容所の一部は長方形で、高い木の柵で囲まれている。一つの門と監視所がみえる。補給品は囲った敷地の内側に認められる。およそ100名の人影が敷地の内外に見られる。補給品は収容所からおよそ200ヤード[180]の空地に落下した。一つの包みが落下傘から外れて破れているのがみえる。指定された目標である。

 

パラシュートの右側から上部に太い線が伸びていることである。2本のレールと枕木が敷き詰められているように見える。引き込み線だろうか。

滝川市在住の高校教師・石村弘さんによれば、このような引き込み線があったのは、芦別・赤平・歌志内周辺では、平岸だけだと言う。