地崎東川の個人別給与精算表(3)

給与精算表はいつ作成されたか

 

  東川の隊で最後に死亡したのは「王束昌」で、4511月4日に死亡している。適要欄に死亡の記載があれば、当然ながらそれ以後の作成となる。王の欄には死亡の記載はないから11月4日以前であろう。

 ところが、別の人の記載を見ていて、早い時期に事業場で死亡しているのに「死亡」と書かれていないケースが2例あった。

 441214日死亡の「徐朝栄」と441214日死亡の「田華」である。したがって、死亡の記入を手掛かりにして表の作成日を推定することは適切ではない。

 

労働は、「訓練」期間と「一般」期間に分けられている。地崎組は、国が定めた「華労」の給与基準に従って、「訓練」期間は12円、「一般」期間は1日5円としている(隊長、副隊長は月給)。この一般の労働日数から表の作成日を推定することが可能かもしれない。

労働日数が最も多いのは「魏振川」で、「訓練」期間は80日、「一般」期間は2006日の計280・6日間働いている。