『愛知・大府飛行場における中国人強制連行・強制労働』が出版(6)

調査報告書「愛知・大府飛行場における中国人強制連行・強制労働」で落としてはならないのが、「伊屯武華」出身者の木村玲子さんの一文です。「戦時中、朝鮮人や中国人がたくさん働かされていたことは、子ども時代に・・・悲惨な噂として耳に入っていました。その方々が強制連行されてきて、強制労働させられた犠牲者だと知るようになったのは、後のことですが、その過酷な労働や、謝罪や賠償問題を知るにつけ、イトムカにあるこの埋もれた歴史にどう向き合っていったらよいかと思うようになり」、そのイトムカにも連行された二人の中国人が愛知に来られると聞いて、追悼式に参列したこと、その後、被害者の娘さんを北海道に招き、イトムカに案内したこと綴られています。

木村さんは、さらにイトムカに慰霊碑がつくれないかと、イトムカにいる人たちにはたらきかけておいでです。

愛知と北海道を結ぶ糸がさらに太くなっていくことを願わずにはいられません。