戦後補償の新たな展開学ぶ集会 赤旗が報道

 しんぶん赤旗12日に札幌市で開かれた戦後補償問題の新たな展開について学ぶ市民集会を報じました。

 

◎戦後補償 新たな展開 札幌で強制労働など学ぶ市民集

                    2013914しんぶん赤旗

 

 「戦後補償問題の新たな展開を学ぶ市民集会」が12日、札幌市で開かれ、中国人強制連行・強制労働事件の現状と課題や「慰安婦」問題などをめぐる国際社会の新たな動きについて語られました。強制連行され、日本で亡くなった中国人遺族も証言しました。

 同日午前、連行企業・岩田地崎建設と交渉した遺族の宋殿挙さん(71)は、「68年たっても兄の死亡についてなんの説明もありません。31人の遺族を代表して、説明すること、そして、謝罪と賠償を会社に求めました」と語りました。

 宋殿挙さんの兄・宋学海さん=当時(27)=は、1944年4月から北海道で8カ月間土木工事をさせられた後、愛知県で滑走路の拡張工事をさせられ、45年1月、作業中のけがが原因でなくなりました。

 中国河北大学の劉宝辰教授は、西松建設安野(広島県)の被害者調査と裁判にかかわり、和解後、設立された基金の運営に携わってきたことを語り、「残る未解決の被害者の要求実現に日本のみなさんの協力を得たい」と訴えました。

 「愛知・大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会」の南守夫代表は、愛知県でのとりくみや岩田地崎建設との交渉を報告。「三菱マテリアル関係では交渉が続けられています。岩田地崎建設には道義的責任があり、各地のたたかいと連帯しながら、未解決の問題に少しでも貢献したい」と述べました。

 川上詩朗弁護士が、「『慰安婦』・強制連行・住民虐殺問題をめぐる国際社会の新たな動き」と題して講演しました。