三井三池殉難碑

福岡市南区の大橋法律事務所のHPに、三井三池炭鉱宮浦坑中国人殉難者慰霊碑の文面が紹介されていました。各紙探しましたが、碑文を紹介した記事は見当たらず、ようやくたどりつきました。

http://blog.ohashilo.jp/article/71934744.html

には、中国人強制連行・強制労働問題についての解説と今後の課題に言及されています。

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8月4日に福岡県大牟田市で除幕式が行われた三井三池炭鉱宮浦坑中国人殉難者慰霊碑の碑文を掲載します(碑には中国文も併記されています)。

悲しみは 国境を越え ここに眠る

 去る世界大戦の末期において、日本政府は国内の労働力不足を補うために、当時侵攻していた中国大陸で中国人捕虜や住民などを強制的に連行しました。中国人約4万人が強制連行され、炭坑、港湾や土木作業に従事させられ、過酷な労働や事故、病気等によって約7千人が無念の死を遂げられました。
 三井三池炭鉱にも萬田坑や四山坑、宮浦坑などに2481名が連行され、635名が尊い命を奪われました。船中死亡95名は水葬されました。
 この三井三池炭鉱宮浦坑では、574名が連行され、強制労働に従事させられ、そのうち44名が亡くなられました。
 生きて母国へ帰還できなかった無念の思いを考える時、戦争による強制連行・強制労働は人間として許されない罪悪であります。
 私たちは今こそ中国人殉難者に心から謝罪し、この過ちを繰返さない為に、あなた方のみ霊の前に永久不戦、恒久平和の誓いと日本と中国の友好を進めることを決意し、ここに「三井三池炭鉱宮浦坑中国人殉難者慰霊碑」を建立いたします。

2013年7月7日

日本中国友好協会福岡県連合会
日本中国友好協会熊本支部
日本中国友好協会大牟田支部