オホーツク民衆史講座と中国人強制連行(5)
九七講「イトムカの朝鮮人・中国人」で配られた小池喜孝氏作成の資料(続)です。
(ニ)花岡よりひどいイ卜ムカ(山田昭次氏提供)
中略
昭和十九年七月十二日、内務省、厚生省、昭和十九年七月十一三日 花岡鉱山華人労務者に対する管理並に指導の為内務省厚生省より山田事務官、本間嘱託、関口理事官、田原進嘱官の外、秋田県警察部鎌田特高課長、倉橋警部補、長沢警察署長一行二十数名来山し、花岡鉱山クラブに於て左記項目に亘り取扱上の指示あり。
A. 宿舎の構造と設備が華労に対して贅沢過ぎる
理由 粗末な穴倉式仮小屋が華労の性格に適する。
B、蒲団の支給が多過ぎる(当時四枚支給)
理由 華人の労働者は露天生活する者が多い。
C、食糧の給与が贅沢過ぎる。現給(二二キロ)でも多過ぎた
理由 華人の労働者は麦粉が主食で、より下級な食糧をとって居る。
中略
G、作業能率は低い(当時日本人と同率)。現在の三倍を能率とせよ。
理由 北海道のイトムカ鉱山の華労は、花岡鉱山の華労よりも食糧が不足であるが能率が良い。濡れたタオルの水が一滴もなくなる迄、しぼる方針を取れ。
以上内務省本間嘱託よりの指示事項