青島档案館の強制連行関連資料(2)
周研究員に名簿のコピーを頂きました。
「華工赴日事務所赴日華工姓名表」という表題がついていますので、「華工赴日事務所」作成の名簿だということは分かります(欄外には番号が書かれています。档案館がつけた整理番号で「B23-1-2804」)。
『鉄蹄下的罪悪』に、青島市華工赴日事務所が1944年9月2日に青島市長宛てに提出した「王方兆等百名労工出国赴日手続的報告」という書類が収載されています。その内容は、
「先に労工協会青島事務所が派遣した職員が選んだ華工王方兆ら100名(唠山60名, 胶州35名, 即墨5名)の出国手続きを処理する。8月26日に労工協会の島田科長の押印の書類を受けており、出船を宿舎でまっている。日本に行く華工の名簿を検査されたい」というものです。「華工の名簿」は省かれていますが、整理番号は「B23-1-2804」となっていますので、周さんからいただいた名簿とワンセットということになります。