機動隊員の差別発言と沖縄県議会(3)

県議会各会派は、機動隊員の差別発言に対する抗議決議を全会一致で可決しようと調整が行われていたが、協議が整わなかった。そのため、与党3会派(社民・社大・結、共産、おきなわ)と維新、公明が共同で提出した「県外機動隊員による沖縄県民侮辱発言に関…

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(2)

警備部長のこの説明は、一見、客観的な事実を述べているように見えるかもしれないが、あとで見るように自民党の悪質な質問を誘発する。そして、機動隊員も悪いが抗議市民も悪い、「売り言葉に買い言葉」という結論的なものを導き出し、差別発言の本質と、ヘ…

機動隊員の差別発言と沖縄県議会(1)

沖縄県議会は、現在、高江工事現場での機動隊員による「土人」「シナ人」発言に対する抗議決議をめぐって与党会派と自民党会派が激しい論戦を繰り広げている。 まず、これら差別発言の事実関係を確認しておこう。10月25日の県議会総務企画常任委員会での…

N1抗議テント撤去の弾圧から3カ月、高江行動参加者1万人を超える

「心が折れそうになった」という声も聴かれた7月22日のN1ゲート前の抗議テント撤去から3カ月。この間、お盆も台風もあった。スコールも度々。30数度の炎天下。それにもかかわらず、延べ1万人を超える人たちが、安倍政権の弾圧に屈せず、抗議行動を続け…

言葉の暴力、その背景に横たわる国家権力の暴力

松井一郎大阪府知事は19日、ツイッターに「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様。」と書きこんだ。言葉の暴力は、絶対に許されない。とりわけヘイ…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(8)

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(7)

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(6)

F.【学童クラブ等の保育料減免に対する補助金について】1 .児童福祉法第6条の3第2項に規定する放課後児童健全育成事業を実施する施設(学童クラブ、放課後(児童)クラブ、学童保育所等)に対する低所得者に対する保育料の低減策として学童保育料の減免実施…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(5)

E 【児童館、児童センター等について】1 .児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設としての児童館、児童センターの設置状況設置あり 20市町村設置なし 17市町村*児童館等設置数と校区との関連小学校校区と同数 5市町村(浦添市、北中減村、与那原町、南…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(4)

D【病児保育事業について】1 .児童福祉法第6条の3第13項に規定する病児保育事業の実施状況実施している 15市町村実施していない 22市町村2.事業実施市町村における概要、問題点、課題① 実施施設名称那覇市 ①安謝小児クリニック②こくらクリニック③母子生…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(3)

C. 【子育て短期支援事業(トワイライトステイ)について】1. 児童福祉法第6条の3第3項に規定する子育て短期支援事業における夜間養護等(トワイライトステイ)事業の実施状況実施している 0市町村実施していない 37市町村2. 未実施市町村における今後の…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(2)

沖縄クレサラ・貧困被害をなくす会が行った自治体の担当者にたいするアンケート結果を紹介している。 B. 【子育て短期支援事業(ショートステイ)について】1.児童福祉法第6条の3第3項に規定する子育て短期支援事業における短期入所生活援助(ショートステイ…

子どもの貧困対策に関するアンケート結果(1)

きょう10月15日、沖縄クレサラ・貧困被害をなくす会が交流集会を開いた。このなかで母子生活支援施設や就学援助の周知徹底をどのようにおこなっているかなどを各市町村の担当者に聞いたアンケート結果を公表した。以下、それを紹介していく。 実施団体:…

菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(3)

開会中の県議会での代表質問・一般質問および常任員会では、高江での警察の活動の違法性が集中的に議論された。 議論の端緒を開いたのが自民党県議の代表質問だった。抗議活動をする市民が県道70号の道路中央に車を2台、斜めに止め、その間に座り込んでい…

菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(2)

菅官房長官の年内返還発言について、沖縄タイムスが10月9日付社説で次のように分析している。 <日米両政府はこれまで、刑事特別法(刑特法)の適用や沖縄防衛局職員による「私人逮捕」、県警による逮捕権行使などの適否について検討を進めてきた。ここに来…

菅官房長官の北部訓練場年内返還発言について(1)

昨日10月8日、菅官房長官が沖縄県を訪問、ヘリで北部訓練場を視察した後、記者会見でヘリパッドの建設工事は、防衛局の説明通り、年内には完成する見通しで、米国にたいして北部訓練場の「過半の返還」が実現するよう協議する旨語った。 2016年中に北部訓…

沖縄の歴史と貧困の由来

10月2日、沖縄県母親大会が豊見城市で開かれ、そこで行政書士の安里長従さんが「沖縄の貧困―その特徴と課題―」というテーマで講演された。安里氏は、さまざまなデータを使って沖縄の貧困問題がどこにあるのか、深く分析された。ここでは、氏が配布された…

歴史教科書に真実を 県民大会から9年

9月29日、那覇市の教育福祉会館で「9・29県民大会決議を実現させる会」主催の集会があった。大会から9年たつから、11万6000人が集まった大会であったことはすぐに思い出せても、その内容をつぶさに思い出すことはなかなかできないことだと思う…

高江オスプレイパッド建設差し止め訴訟(5)

さて、高江のオスプレイパッド工事は、どこまで進んでいるのだろうか。国は、2016年7月11日早朝、突如工事を再開した。機動隊約8 00人を動員し反対する市民を排除した上で、7月22日、N1地区工事に着手した。 (注:県警は、いまだに警備能力を明らかにでき…

高江オスプレイパッド建設差し止め訴訟(4)

訴状は、本裁判の核心であるオスプレイパッド建設について次のように主張する。 高江オスプレイパッド建設計画は、米軍北部訓練場の一部返還の条件として、 返還予定地にある既存ヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)を東村高江に移設しようというものである。 日…

高江オスプレイパッド建設差し止め訴訟(3)

高江オスプレイパッド建設差し止め訴訟の訴状では、SACO合意の内容と合意の経緯、そして問題点について次のように整理している。 <SACO合意の問題点> 1995年秋、米軍用地強制使用手続の更新期に発生した米兵による少女暴行事件は、それまで沖縄県民の…

高江オスプレイパッド建設差し止め訴訟(2)

北部訓練場は、国頭村及び東村にまたがる沖縄県最大の演習場(施設面積:78,242千m2)であり、海兵隊の管理の下に、海兵隊の各部隊のほか陸軍、海軍、空軍の各部隊が対ゲリラ訓練基地として使用し、米軍唯一のジャングル訓練場となっている。 1957年(昭和32…

高江オスプレイパッド建設差し止め訴訟(1)

9月21日、高江住民33人がオスプレイパッド建設工事の差し止めを求めて、那覇地裁に提訴した。高江区の31人と国頭村安波区の2人である。横田達弁護士は「四つのオスプレイパッドが完成すると、騒音がひどくなり、日常生活に支障を来す。その前に、建…

辺野古判決と司法の反動化

「伊江島の米軍基地機能強化(4)」で、福岡高裁那覇支部判決(「不作為の違法確認訴訟」)の「都道府県すべての知事が埋め立て承認を拒否した場合、国防・外交に本来的権限と責任を負うべき立場にある国の不合理とは言えない判断が覆されてしまい、国の本…

伊江島の米軍基地機能強化(4)

伊江島の米軍基地機能強化についての続きを書く前に、今日の判決について少し書き留めておこう。「不作為の違法確認請求事件」である。 翁長知事は、判決要旨を読んで唖然としたという。県の敗訴というだけではなく、その理由づけ、裁判所の判断があまりにも…

伊江島の米軍基地機能強化(3)

高江での重機搬送は、民間会社から自衛隊に移ったものと思っていた。伊江村は、民間会社のヘリはすでに引き上げたといっていたからだ。ところが、14日付の琉球新報は、「自衛隊機による搬入は13日で終了したが、民間機による搬送は14日以降も続くとみら…

伊江島の米軍基地機能強化(2)

伊江島のLHD改修が出てきたのは2015年であろう。 米海兵隊が2015会計年度に予算要求した文書では、およそ次のような説明を書いている。 「MV22オスプレイ、F35攻撃機及び将来の海兵隊航空機の訓練及び作戦を支援する ため、伊江島にある上陸用…

伊江島の米軍基地機能強化(1)

伊江島補助飛行場(米軍)のLHD拡張工事が8月22日から始まっている。 LHDというのは強襲揚陸艦の甲板である。未熟なパイロットがいきなり洋上で着艦訓練を行えば、海に落ちてしまう危険があるので、陸上で、デッキと同じ大きさの着陸帯を設け、そこ…

「沖縄戦」控訴審始まる(5)

瑞慶山茂弁護団長の地裁判決批判のうち、2点に絞ってみておきたい。その一つは戦場体験によるPTSDについての判断回避と米軍が行った行為が国際法違反であることについての判断回避という点である。 〇沖縄戦の戦時・戦場体験に起因するPTSDなど外傷性精…

「沖縄戦」控訴審始まる(4)

瑞慶山茂弁護団長は、那覇地方裁判所の判決について、「戦争当時には国家賠償法が制定されておらず、戦争被害救済の実定法が存在しなかった」ことを棄却理由としているが、残虐非道を行った日本軍の行為には、国家無答責論を適用することは許されないと批判…

「沖縄戦」控訴審始まる(3)

「沖縄戦」訴訟控訴審第1回口頭弁論で瑞慶山茂弁護団長は、訴訟の目的について、次のように述べた。 沖縄には昔から「命どう宝」という至言があります。人の命は何よりも尊いもの、至宝であるという意味です。先のアジア太平洋戦争末期における「沖縄戦」に…

「沖縄戦」控訴審始まる(2)

沖縄戦で父・母・兄弟姉妹5人を亡くし1人だけの孤児になった金城さんの話は続く。 陸軍病院を出た後、さらに南へ。東風平あたりで母と二番目の姉、妹、弟が民家に入ったとき、爆弾が落ちた。金城さんと一番上の姉、叔父さん、叔母さんは近くの豚小屋に飛び…

「沖縄戦」控訴審始まる(1)

「沖縄戦」被害・謝罪及び損害賠償請求控訴審が、きょう(9月6日)から福岡高裁那覇支部で始まった。地裁判決は、請求棄却の不当判決で、被害事実の認定も形ばかりで、おざなりのもの。「絶対に勝つと思っていた」という原告ら。高齢の体に鞭打つように歯…

赤土流出防止条例と高江オスプレイパッド(3)

本日(8月29日)、沖縄県の環境保全課と北部保健所が、N1及びH、Gに入り、防衛局が県に提出した事業行為通知書通りに赤土流出等の防止策が行われているかの確認に入った。環境保全課は、通知書通りに行われていることを確認したといっているようだ。 …

赤土流出防止条例と高江オスプレイパッド(2)

8月26日、「基地の県内移設に反対する県民会議」は、沖縄県にたいし高江のオスプレイパッド建設問題の関して赤土の流出はないかを確認するため、立ち入り調査をすることなどを求めた要請書を提出した。琉球新報は、この要請を報道したが、各要請項目につ…

赤土流出防止条例と高江オスプレイパッド(1)

翁長雄志知事は、高江に関してきょう(8月25日)の記者会見で一歩踏み込んで発言した。「やはり一つは信頼関係の構築という意味で、今日までの出来事はふさわしくなかったということがございます。森林の伐採とか赤土の問題等は、法律・条例の問題にもか…

辺野古裁判で問われていること 緊急報告会から

辺野古訴訟支援研究会主催の緊急報告会が24日、パレット市民劇場で開かれた。辺野古新基地建設に伴う大浦湾の埋め立て承認取り消し処分を是正するよう国が指示したことにたいし、沖縄県知事が従わないことは、違法であると訴えた裁判が過日結審し、9月1…

オスプレイとコウモリ(3)

日本共産党沖縄県議団(渡久地修団長)は8月12日、オスプレイの訓練が激しくなった地域でコウモリがいなくなっているとの情報が寄せられており、県として調査すべきではないかと環境部長に調査を要請した。 共産党県議団が聞いたのは、宜野湾市喜友名、宜…

オスプレイとコウモリ(2)

航空機による低周波被害については、裁判ですでに認定されている。日弁連が2013年12月にまとめた「低周波音被害の研究と十分な規制基準を求める意見書」に福岡高裁那覇支部判決が紹介されている(平成22年7月29日普天間米軍基地爆音差止等請求控…

オスプレイとコウモリ(1)

「オスプレイが飛ぶようになってから宜野湾でもコウモリがいなくなったという記事が新聞に出ていた。ここにもオスプレイの影響があるのかと驚いた。即時、普天間基地は閉鎖すべきだ」。8月13日、宜野湾市役所前で沖国大への米軍機ヘリ墜落事件から12年…

高江のオスプレイパッドを考える(5)

きょう(8月8日)夕方、高江の集会に行ってきた。 約50人が集まっていた。若い人たちが多い。シールズ東海の学生、大阪でヘイトスピーチに対抗する運動をするなかで辺野古・高江のことを知り、来るようになったという女性など。山城さんが県外から来た人は…

高江のオスプレイパッドを考える(4)

北部訓練場の「過半」の返還の条件とされた高江のヘリパッド6カ所建設だが、「負担軽減」ととらえることはできない。 米軍側にしてみれば、すでに多くの人から指摘されているが、使いもしない土地を返すだけのことで、よりはっきり言えば、沖縄県民からとり…

高江のオスプレイパッドを考える(3)

8月5日夕の高江N1裏での集会 インターネットで沖縄タイムスが報じているように、きょう6日のN1裏テントの撤去はなかった。私も昨日夕方の集会に行き、そのまま車で寝て、朝の機動隊出動に備えた。防衛局も機動隊も特段の動きはなく、午前9時、結集が解…

高江のオスプレイパッドを考える(2)

これまで、N1裏の活用はできないとみられていた。それは、「工事に村道は使わせない」とする東村長の発言や、N1裏に行くには新川ダム堰堤を通らなければならず、10㌧の重量規制がある―など数々のハードルがあるからだ。 しかし、沖縄防衛局は「許可を…

高江のオスプレイパッドを考える(1)

米軍北部訓練場のオスプレイパッド(ヘリパッド)建設問題が新たなヤマ場を迎えている。 一昨年の名護市長選に始まり、県知事選、衆院選、そして今年の県議選、参院選と県内の大型選挙ではすべて「建白書」の立場にたつ候補者がすべて勝利しているが、つまり…

高江の抗議活動 国家の暴力では止められない

弾圧にひるむことなくN1ゲート前に集まった人たち=23日 「高江ヘリパッド着工 国、市民排除し強硬」(沖縄タイムス)、「国、高江工事を強行 機動隊が市民を排除 10時間超、県道封鎖」(琉球新報)-これが沖縄の地元紙(23日付)の見出しだ。 県道…

安倍政権は辺野古新基地も高江も展望がないまま強行突破をはかろうとしている(4)

7月22日未明から県道70号を県警が封鎖し、N1ゲート前に駐車していた抗議車両がレッカー車で撤去された。事態を憂慮して20日深夜から現地に行って抗議行動をした人から詳しく話を聞いた。IWJのライブ中継も見た。歴史に残る安倍政権の蛮行だ。 沖…

安倍政権は辺野古新基地も高江も展望がないまま強行突破をはかろうとしている(3)

「米軍北部訓練場ヘリパッド建設に関する意見書」は自民党の反対討論と共産党の賛成討論があった。反対討論が複数あったのでバランスをとって賛成討論も複数にするということが議会ではわりにあるのだが、与党会派は、意見書そのものが非常にわかりやすいも…

安倍政権は辺野古新基地も高江も展望がないまま強行突破をはかろうとしている(2)

きょう7月21日、沖縄県議会で「米軍北部訓練場ヘリパッド建設に関する意見書」が与党議員の賛成多数で可決した。意見書案は、新垣清涼議員以下26名である。提出者名には宮城一郎さん、亀浜玲子さん、次呂久成崇さん、瀬長美佐雄さん、玉城武光さんら新県…

安倍政権は辺野古新基地も高江も展望がないまま強行突破をはかろうとしている(1)

参院選で新基地建設反対の民意が明確に示されたにも関わらず、安倍政権が繰り出してきたのは、キャンプ・シュワブの陸上部分での工事再開、東村高江の米軍ヘリパッド建設工事の再開、そして、「違法確認訴訟」を起こすというものだった。国と沖縄県が辺野古…