横浜と長崎のクルーズ船での集団感染から何を学ぶか

新型コロナウイルスは、クルーズ船内での集団感染を引き起こし、大きな問題となったが、横浜に停泊していたダイヤモンド・プリンセス号は5月16日に横浜港を出港。長崎市香焼に入港していたコスタ・アトランチカ号は、今月中には出港できる見通しとなった…

普天間基地のPFOS流出で土壌サンプル採取拒否

4月10日に普天間基地からPFOS含有消火剤14万リットル余が流出した件で沖縄県は基地内への立ち入り検査を求めていた。日米間の環境補足協定にもとづいて21日、県の立ち入り調査が実現し、消火剤が流れ出た排水路内の水を採取した。24日の立ち入…

コロナ対策に全力挙げる沖縄県に、新たな困難持ち込む安倍政権

沖縄防衛局は4月21日、名護市辺野古の新基地建設工事に関する設計変更を沖縄県に提出した。玉城知事は、「国土交通大臣の裁決の取り消しを求める抗告訴訟は現在も継続しており、現時点で、承認取り消しの適法性や裁決の違法性などにかんする裁判所の判断…

普天間基地の泡消火剤に汚染された砂の入れ替えがおこなわれた

米軍普天間基地から漏出した泡消火剤で汚染された認定こども園の砂を、沖縄防衛局が入れ替えたという。このこども園に子どもを預けている親は、一安心であろう。 問題は、これからである。汚染された砂は、どこにどのような状態で保管されるのだろう。当面、…

普天間基地から流出したPFOSに関する防衛相会見

普天間基地のPFOS流出問題について河野防衛相は14日、記者会見で米軍に立ち入りを求めていることを明らかにした。 Q:PFOSに関連です。先週金曜日に普天間飛行場からPFOSを含む泡消火剤が流出した件について、大臣の率直な受け止めと防衛省と…

辺野古工事関係者が新型コロナウイルスに感染 辺野古工事は中止せよ

沖縄県名護市辺野古の工事に従事する男性1名が、新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。玉城知事は17日朝、菅官房長官に電話で工事の中止を求めた。菅官房長官も同日の会見で事実を認めた。 Q 先ほど沖縄県の玉城知事が、名護市辺野古の…

普天間基地から流出したPFOS

RBC放送から 4月10日午後、沖縄の米軍普天間基地から有機フッ素化合物を含む大量の消火剤が、基地の外に流出したNHKは、「NHKが普天間基地の近くに設置したカメラの映像では午後6時半ごろ、アメリカ軍の消防車両などが基地内の一角に集まり、排水…

新型コロナの影響 米軍にも

沖縄では、米軍基地内での新型コロナウイルスの感染についても関心が集まっている。嘉手納空軍基地は3月31日、フェイスブックで空軍兵の家族が感染したことを明らかにした。NHK沖縄放送局は、この件で「嘉手納基地は感染拡大を防止するため、業務を大幅に…

米国防総省がイニシアチブをとり、辺野古案の撤廃を 玉城沖縄県知事が米国防長官に書簡

沖縄県の玉城デニー知事は、米国のマーク・エスパー国防長官や在日米軍・第 5 空軍司令官のケビン・シュナイダー中将らに3月9日付で辺野古新基地建設に関する書簡を送った。「米国国防総省がイニシアチブをとり、辺野古案を撤回し、普天間飛行場がもたらす…

有機フッ素化合物汚染 厚木基地はどうだろう

米軍横田基地の有機フッ素化合物汚染は、年初来、大きな注目をされてきたが、神奈川県の米軍厚木基地の汚染は、どうであろうか。ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏は、「世界中の米軍基地でPFOS汚染が起きている」と主張している。また、神奈川新聞…

辺野古訴訟、最高裁が26日に判決

沖縄県がおこなった辺野古新基地建設の埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相の裁決は違法だとして、沖縄県が裁決の取り消しを求めた訴訟で、最高裁は今月26日(3月26日)に判決を出すことを決めた。メディアは、弁論を開かずに判決を出すことを決めた…

日韓関係、沖縄の民意、改憲問題など日本のありようが議論された「建国記念の日」

「建国記念の日」の2月11日、この国のありようを考える講演会・集会が全国各地で開かれたが、どのような議論がされただろうか。 [日韓問題] 東京都内では、一橋大学の加藤圭木准教授と日本平和委員会の千坂純事務局長が講演した。加藤氏は、日本で広がっ…

いのち果てるまで 畑田重夫さん

日本平和委員会結成70年記念レセプションが2月1日、都内で開かれた。国民主権、戦争放棄をうたった日本国憲法が施工されたのが1947年。日本は平和な世界に向かおうとしていたはずだが、いわゆる「逆コース」で、日本は再軍備、安保条約にもとづく米…

「墜落」と「着水」 那覇沖でのMH60ヘリ事故をめぐって

米陸軍特殊作戦用MH60ヘリコプターが1月25日、那覇市の東およそ170キロの太平洋上に墜落した。沖縄県の玉城デニー知事は同27日、「強く憤りを感じた」と語り、米軍に原因究明と再発防止を求める方針を示した。玉城知事は、「完全に飛び上がれない…

沖縄は二つのヤマ場を迎える 設計概要の変更申請と県議選

防衛省は昨年12月25日、新基地建設にかかる総工費は9300億円、埋め立て工期は9年3カ月との見込みを明らかにした。これにかんして河野防衛大臣は記者会見で、「工期が示されたことで、それを1日も早く完成させたい」「設計概要の変更申請について…

辺野古のサンゴ 移植で死んでも成功と回答

辺野古新基地建設にともなうサンゴの移植について沖縄防衛局は1月20日、環境監視等委員会にたいし沖縄県から出されている照会に対する回答案を報告した。 沖縄県の質問項目は多岐にわたるが、「移植先の評価について」の項目では、移植したサンゴが死滅し…

施政方針で辺野古にふれず それは既定の方針だから

首相の施政方針演説では、「辺野古」という言葉が出てこなかった。政府の方針に変化があるのではないか、そういう憶測もでたようだ。河野防衛相は1月21日の記者会見で、従来の方針に変わりはないと否定し、「工期も明確になったので、1日も早くできるよう…

現行安保条約調印から60年 いま何が問われているか

現行日米安全保障条約調印から60年。日本政府は1月19日、飯倉公館で記念式典をおこなった。 安倍晋三首相は「今や日米安保条約は、いつの時代にもまして不滅の柱。アジアとインド・太平洋、世界の平和を守り、繁栄を保証する不動の柱だ」と表明した。米…

辺野古は今

第二東京弁護士会憲法問題検討委員会が開いたシンポジウム「辺野古は今! ~沖縄辺野古基地建設問題の現状と法律問題」に参加した。2カ月に一度は辺野古に通っているという内田雅敏弁護士が辺野古ゲート前での抗議行動の様子を、抗議船「不屈」の船長をして…

見通しのない辺野古工事に9300億円は許されるのか

政府が辺野古新基地建設に2011年7月に着工して5年半、土砂投入を2018年12月に開始して1年たつが、安倍政権が思い描いたようには進展していない。海中に投入した土砂量は、1・1%程度にとどまる。このことは以前にブログで書いたが、大浦湾側に…

早くも熱を帯びて来た6月(予定)の沖縄県議選

今年6月に予定されている沖縄県議選が、早くも熱を帯びてきている。先日、自民党は、県政を奪還しようと那覇市内で新春の集いを開いた。そこでの仲井真元知事の「辺野古推進」発言がニュースになった。自民党沖縄県連の公式方針は、「普天間基地の辺野古移…

アメリカはイランへの軍事攻撃をやめよ

20200108 午後6時 @新宿 総がかり行動実行委員会が8日夕、新宿駅西口で「戦争反対! アメリカはイランへの軍事攻撃をやめろ 自衛隊の中東派兵反対」を訴える緊急街頭宣伝をおこなった。イランが米駐留基地を報復攻撃する緊迫した中での訴えに、仕事帰りの…

米軍横田基地の有機フッ素化合物問題 なぜ、基地内での立ち入り検査できないのか

東京都が昨年1月、米軍横田基地から2キロ以内にある2カ所の井戸の水を検査したところ、泡消火剤などに使われる有機フッ素化合物の「PFOS」と「PFOA」を検出した。立川市の井戸からは水1リットルあたり1340ナノグラム、武蔵村山市の井戸から…

500ドットコム社が渡した金は、翁長県政をかえるための選挙資金だった

衆院沖縄1区で落選し、九州・沖縄比例で復活当選した維新の下地幹郎衆院議員がきょう1月6日、中国企業500ドットコム社から選挙資金として100万円受け取っていたことを那覇市内でおこなった記者会見で認めた。政治資金規正法違反であり、議員辞職に…

香焼島で働いていた李奇相さんの被爆体験

今年夏、長崎・香焼島(元・香焼町。今は長崎市と陸続きで、長崎市に編入されている)にかつてあった川南(かわなみ)造船所で働いていた11人の手記を、長崎原爆祈念館で読んだことがきっかけで、その後、同造船所関係者の証言録を読み始めた。といっても…

北部訓練場跡地 返還後も使い続ける米軍

沖縄県の国頭(くにがみ)村と東村にまたがる米軍北部訓練場の「過半」が返還されてから12月22日で3年。返還式典は名護市で開かれたが、私は、別の会場で開かれた稲嶺進さん(当時、名護市長)の話を聞きに行っていたと思う。防衛省は、ロシア製のヘリ…

石垣市議会が住民基本条例廃止を否決 この勝利を力に、住民投票への道を切り開いて

石垣市の自治基本条例の廃止をめぐる議案が本日(12月16日)開かれた市議会本会議で、賛成10人、反対11人の賛成少数で否決された。野党は9人の少数であることから、廃止案が通るのではないかと懸念されていたが、市民の反対の声に押されて与党議員の…

沖縄県がおこなった子供の貧困実態調査の到達点

「就学援助」は、経済的に厳しい家庭の子どもに学用品などの費用を支援する制度で、どの子も等しく教育を受ける機会を保障する重要な制度だ。沖縄県では、一昨年度、公立の小中学校の子どものうち、この「就学援助」を受けた子供は全体の23・6パーセント…

辺野古の土砂投入は1・1% 防衛省のデータ

沖縄在住の土木技術者である北上田毅さんは、辺野古の工事進捗率について防衛省は、「本年10月末現在で、②-1区域は7割、②区域は1割」と回答したとブログに書いている(11月22日の防衛省交渉で)。 この割合は、現在、発注されている「基準高+3・…

辺野古新基地建設の技術検討会は、軟弱地盤をどうするのか今も不明

辺野古新基地建設を進める「普天間飛行場代替施設建設事業に係る技術検討会」の第2回検討会が11月29日、防衛省内で開かれた。第1回技術検討会における提言・助言事項への対応、設計条件、護岸設計――を議題としている。議事録はまだアップされていない…